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台湾式客家料理に舌鼓:おやつ編

日本女子の一人旅小吃

苦労の時代を生き抜いた客家の知恵 アレンジ術でお米をおやつに

台湾客家の小吃を学ぶ旅。
前回は客家人や代表的な客家料理について述べましたが、今回は客家のおやつを紹介したいと思います。

台湾客家人は、開拓に苦労した山間の生活、その中で培われた勤勉さ、商売魂があるという話を前回しましたが、貴重な食材を無駄にせず、様々に活用して、食事からおやつまでを作り出す先人の知恵が息づいています。

例えば、客家のおやつにはお米を使用したものが多くあり、米を炊いてそのままご飯として食べるだけでなく、麺状にしたり、団子にしたり、ライスケーキにしたり、と工夫を凝らし、日常の食事から祝い事まで、多種多様な米料理を作り出しています。

お米を活用した客家のおやつ↓↓↓

☆米苔目(米篩目)

米の粉を水に溶き、どろりとさせたものを、穴の開いた鉄の道具から鍋や蒸し器に落として、火を通し作る米の麺です。プルプルもっちりした食感がおいしく、消化にもよいので、胃腸の調子が良くないときなどにも食べられる主食です。

食事としてスープに入れ、うどんのように食べる方法もありますが、おやつとして、甘い仙草のスープに入れて食べるのもポピュラーです。仙草も客家でよく用いられる食材で、煮だした汁に砂糖を加えてゼリーやデザートスープにします。仙草にはほてり取りの効果があり、夏のデザートにぴったり。酸っぱくはないですが、客家版ところてん、といった感じの位置づけかな?

☆客家菜包

客家でよく食べられる切り干し大根の餡入りの饅頭です。これは台湾客家の生活文化にとてもよく根付いた食べ物で、台湾客家の農家では米を収穫した後、二毛作として栽培がしやすい大根を育てます。そして収穫した大根は、煮たり、炒めたりして食べる以外にも干して切り干し大根を作り、保存食にします。その切り干し大根の餡をもち米の皮で包んで蒸したのが、「客家菜包」です。

通常台湾では蒸し饅頭には小麦粉の粉を使いますが、米粉やもち米の粉を使うのが客家流。お米のアレンジレシピですね。

今回、新竹の客家村にある「羅屋書院」という伝統家屋の中で、客家菜包を作る「客家菜包DIY体験」をしたんですが、自分たちで作った菜包は格別美味でしたよ!

☆新丁粄(紅粄)

客家の文化の中ではお米は大変貴重で、尊いものであり、お祝いごとにお米で作ったものを食べることが欠かせません。子供が生まれた際にお祝い事に食べるのが「新丁粄(紅粄)」という、赤井亀形のお餅です。

もち米と米粉に赤い食紅を混ぜ練り、中に粒あんや緑豆餡を詰め、亀の甲羅の型で形をつけます。縁起の良い赤と長寿を意味する亀の形で、子供が生まれたお祝いにぴったりな伝統菓子です。これを神様と先祖様に供えた後、親戚や友人たちと食べてお祝いするのが客家の慣わしです。

とお米を使ったおやつでもこのようなバリエーションに富んでいます。お米を尊び、大切にする客家の先人の知恵が詰まっています。

☆客家の忍者めし?! 擂茶

他にも、客家の代表的な食べ物として欠かすことが出来ないのは「擂茶(レイチャ)」です。緑茶にゴマやピーナツなどのナッツを加えて、すりつぶしたものにお湯を加えた飲み物です。

客家の人々にとって、お茶も主要な農作物であり、作ったお茶は貴重な収入源でもありました。それに加え、倹約家で勤勉な客家の人々は、お茶の様々な活用法も生み出し、その中の1つが「擂茶」という飲み方です。

擂茶のルーツは中国大陸の北宋だと言われており、宋の時代に戦争が頻発し、豆やゴマなどの栄養価の高いものを持ち運んで食べる携帯食として始まったと言われています。いわゆる宋の時代の「忍者めし」のようなものだったのかな?

台湾で伝統スタイルの擂茶体験をしてみたいと思ったら、ぜひ新竹の「北埔」を訪れてみてください。北埔は客家の街として有名で、「天水堂」や「金廣福公館」という古蹟(文化財)にも指定される私邸や赤レンガ色の街並みに風情を感じます。

北埔にある茶芸館「水井茶堂」では、擂茶体験が出来ます。日本の京都をこよなく愛するオーナーさんが創り出した茶芸館は趣たっぷりで、店内のどこを見てもため息が出るほどの美しさです。

風情ある店内で体験する擂茶はさらに格別!緑茶に白ゴマ、黒ゴマ、かぼちゃの種、ピーナツを加えたものをすり鉢でペースト状になるまですっていきます。

これが思いの外、力が要る作業で何人かで順番に回して行っても20分くらいかかります。それぞれの素材からジワリと油が出て、しっとりしてくるまでひたすらすり続けます。

すり終わったらすり鉢にお湯を流し込みかき混ぜ、出来た擂茶を煮込んだ緑豆とポン菓子の入った茶碗に注ぎ込めば出来上がり!香ばしいナッツの香りとお茶の味わい、ほんのりと甘みも感じられて、これ1杯でずっしりお腹に溜まります。栄養豊富でカロリーもお高めとか……さすが忍者めし!


長い月日の中受け継がれてきた伝統の味わいを北埔で堪能してみてください。

水井茶堂
新竹北埔鄉中正路一號
電話:03 580 5122
10:00~18:00
擂茶体験:1鉢300元3人分~ (追加1人毎に100元)

台湾客家文化、台湾各地の客家の郷の特色を取り入れて、伝統と融合しながら進化し、新たな魅力を作り出しています。客家というコミュニティの中で受け継がれていく特別な文化は台湾の魅力の1つでもあります。ぜひ台湾を訪れた際は客家小吃もご賞味ください。

寄稿者情報

MIKIKO
台湾在住6年。台湾情報を伝えるライター.ブロガーとして幅広く情報を発信。美味しいものや目新しいものが大好きで、台湾全土のローカルフードやトレンドグルメを食べ歩いている。台湾人よりも台湾のグルメ情報に詳しい、と言われるほどのくいしんぼう女子。

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