Taisuki Café

台湾が大好き♡

台湾の祭りを愛するイギリス人カメラマンDaniel :レンズを通してディープな台湾を知る

イギリスから来た Daniel は7年前に初めて台湾の祭りに参加以来、すっかり台湾の祭りの虜になった。

初めて台湾で見た祭りは、高雄の小さな街の祭りだった。「その時、台湾の祭りを見てどう思いましたか」と尋ねると、Danielは「さっぱりわからないですね。何をやっているのが全然把握できかったです」と語る。隣に立っていた奥さんのメイは、「そうね。その時、電音三太子が踊ったりして、音楽は今流行りのポップミュージックを流して、外国人にとって難解だよね」と話した。確かに。孔子祭りでは、中国古来の雅楽を用いるのが一般的だが、「三太子」のような「子供で神様になった」場合、祭りを盛り上げるため、派手な音楽を勝手に使うのが最近の流れである。また地方の祭りには皆各自の歴史と意味があって、外国人にとって特に難解であろう。

しかし、もともと風景写真を愛するDanielは、台湾の多彩な祭りに魅了され、まるで魔笛に操られている少年みたいに、いつの間にやら体が勝手に台湾祭りの情報をカレンダーいっぱい記入してしまい、休みの日になると、必ずどこかの祭りを撮るため撮影旅行へ出かけるようになった。「祭りの意味を分からなくても写真で収めたい。美しい。」と、祭りの賑わいと熱気、人たちの表情、タンキー(童乩/シャーマン/神を体に降霊させる役目の人)など、インパクトがある祭り現場にDanielは興奮する。

「オススメの祭りは?」と尋ねると、「媽祖祭」と答えた。毎年ローカルツアーに参加して「媽祖祭」を見るのがもう恒例行事になっているそうだ。台湾の祭りの多くは、神様の誕生日期間に行われるフェスティバルだと言える。旧暦三月生まれの媽祖様は台湾で一番広く崇拝される海の女神様であり、各地に廟があって、「慈祐宮」、「天后宮」、「媽祖廟」など、廟の名前は様々あるけれど、全てこの海の女神様を「主神」として祀るお寺である。三月になると、台湾全土の信者は、各媽祖様の祭事を追いかけ、何百キロを超える「媽祖遍路」のルートを歩く信者も少なくない。祭りを愛するDanielは当然媽祖様の行列に参加して撮影していた。

奥さんのメイは撮影のパートナーでもあり、Danielの通訳もしている。英語で台湾の宗教や信仰を紹介する本が少なく、二人は文字通りに二人三脚で頑張って来た。しかし、台湾の祭りを撮影する外国人は珍妙なため、現地の人はDanielに大変優しく、時にはポーズを作って写真を撮らせることも。「多分、一番いいコミュニケーションの方法は、言葉ではなく、笑顔によるものだよね」と語りながら微笑んだDaniel。安全注意、礼儀と笑顔、それは台湾の祭りを撮る時の大事なことに違いない。

「しかし、彼はよくああいう写真を撮れるよね。私には絶対無理」とメイが言った。「そういう画面とは?」と尋ねると、「祭りの時、よくあるじゃない?タンキーが太刀で自分の体を切ったりして、血まみれになる図、私はチラッとすら見る勇気もないけど、彼は真剣に写真を撮っている。」原始的な宗教祭礼のように、神様が「タンキー」の体に降臨するとき、神威を明らかにするため、一見暴力的な手段に見えるが、そういう自害する図を再現する場面がよくある。それについてDanielに尋ねると、「凄く不思議です」と。「神様や超自然の力は本当に存在しているかどうかは分からない」とイギリス牧師の次男であるDanielは話した。しかし、知れば知るほど台湾の神様に興味を持ち、写真を撮りながら自ら研究を進め、サイト「Gods of Taiwan」を立ち上げた。

最初は、ただ面白くて美しいから祭りを見てたのに、豪華な衣装と台湾人の情熱に圧倒され、今は祭りカメラマンになったイギリス人Danielである。

寄稿者情報

looky
編集部の猫です。
台湾大学中国語中国文学研究科で修士号を取得。東京大学アジア文化専攻 博士課程満期終了。
オンライン旅マガジン「旅飯」の編集者を経て、現在は「taisuki.cafe.network」の編集長を務める。

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