Taisuki Café

台湾が大好き♡

台湾南部の排骨飯(パイクーファン)覇者:高雄「排骨飯」ベスト3

排骨飯(パイクーファン)は台湾人のソウルフードと言うべきもので、子どもの頃からお弁当といえば真っ先に選ぶのが排骨飯弁当でした。台湾人の体の20%が排骨飯で出来ていると言ってもよいくらいで、誰にでも自分好みの排骨飯があって、各地にその地ならではの伝統と味があります。

私は18歳で大学のために台北に来ましたが、台北ではあまり排骨飯を食べませんでした。味が自分の好みではなかったのもありますが、台北の排骨飯は値段が高く、100台湾ドルを超える排骨飯弁当は私にとっては現実離れした値段でした。物価が安い高雄では排骨飯弁当の値段は大体45~60台湾ドルだったのです。

台湾南部はサトウキビの産地なので、南部の排骨飯は甘い味付けをしています。ちょうど沖縄の角煮に黒糖が加えられているような感じですね。台湾の他の地域の人からすれば、南部の排骨飯は甘すぎるかもしれません。でもこの甘い排骨飯こそが私たちの故郷のグルメなのです。これから紹介する3つの店は我が家が愛してやまない排骨飯のベスト3です。

高雄排骨飯界の覇者:「新百齡排骨大王」

外食の値段が安い高雄では排骨飯弁当の値段は平均で45~65台湾ドルです。「新百齡」の排骨飯弁当は70台湾ドルするので、高雄の排骨飯業界では値段の高い部類に入ります(それよりも高い台北の排骨飯の値段は何なのでしょうか)。高雄でこの値段でも30年以上店を構えていられる秘密は、素揚げの排骨にあります。一般の排骨飯屋の排骨の外側は一枚の衣がありますが、「新百齡」の排骨はしっかりとした厚みのある豚肉を使い、味付けは胡椒味という単純ながら、口の中に入れて噛むと塩味の効いた肉汁が溢れ出します。

甘い味付けの排骨飯が主流の高雄では異端児とも言えますが、この排骨だけで出てくればお酒のおつまみとしても成り立つんじゃないかと思うくらいの美味しさです。

この他にこのお店のおすすめのところは、無料の酸菜(台湾の漬物)とカツオスープです。酸菜は塩味の中にも甘みがあってとてもご飯に合いますし、スープを飲み残したらそれを出汁に味噌汁を作ることだってできます。もしお店でスープがいるかどうか聞かれたら、こんな美味しくてしかもタダのものを断わる理由はありませんよ。

店名:新百齢排骨大王
住所;高雄市前金区栄安街51号
最寄駅:市議会駅
脱税疑惑から再開:私が一番好きな「阿英排骨飯」

もし一番好きな排骨飯の店を聞かれたら、必ずここを選びます。何故って?「阿英」の排骨飯はまさしく台湾南部の味付けだからです。外側には甘い衣をまとい、肉にも甘みがあり、揚げたての衣はとてもサクサクしています。でも実は冷めて逆に少しやわらかくなった衣も美味しいんです。私が生まれて初めて食べた排骨飯はおそらくこのお店で、排骨飯弁当は私の中で常にナンバー1のお店です。

去年の9月から今年の明けまでオーナーが突然店を閉めてしまいました。商売が上手くいき過ぎたうえに税金の申告をきちんとしていなかったので、台湾の国税局ににらまれたからじゃないかと噂されましたが、何ヶ月か休業して最近また店を開けるようになりました。再開するということはこれからはもう脱税しないということですが、いざ再開してみると排骨飯は値上がりしていて、排骨飯一つ75台湾ドル(すでに「新百齢」を超えていますが)、おかずが3つ付いた排骨飯セットは110台湾ドルになっていました。これには高雄の人々も驚き、地方ニュースにも取り上げられました。

「阿英排骨飯」の店内風景。生産者の情報も明記されるし、「豚の油」(豬油)は健康にいい油だという汚名返上の声明もあります。メニューにある「〜特餐」は「〜定食(セット)」、「〜湯」は「〜スープ」の意味です。

でもオーナーも脱税という悪評判を消したいのか、文学賞やワーグナー生誕音楽祭で社会貢献をしたりと色々な活動をしています。お店の壁にはオーナーのユーモアさがあふれていて、それも「阿英」に行って排骨飯を食べる楽しみの一つになっています。

店名:阿英排骨飯
住所:高雄市塩鹽埕区富野路79-2号
最寄駅:鹽埕埔駅
全国展開する高雄発祥の名店:「正忠排骨」

高雄に11店あり、高雄のどこの地区に行っても曲がり角には「正忠排骨」があるんじゃないかと思うくらいよく見かけます。「正忠排骨」の最大の特徴は何と言ってもコスパ。一個70台湾ドルの排骨飯弁当には特大の排骨が乗っている上におかず3つが選べるので、さっき紹介した2つの店に比べてもとてもお値打ちです。

「正忠排骨」の排骨も素揚げ路線で、肉の大きさは弁当箱からはみ出てしまう時もあるくらい。肉好きにはたまらないお店です。排骨飯以外にも鶏肉・豚肉・魚などメニューも豊富で、おかずも季節に合わせて変わっていきます。毎日食べても油っこくなく、むかし母はご飯を作るのが面倒な時は三食すべて「正忠排骨」だったこともありました。誰も文句を言わなかったのは、「正忠排骨」の方が母の料理より美味しかったからかもしれません。

高雄以外にも北部の桃園に店がありますが、ほとんどの店が高雄・屏東・台南など台湾南部にあります。まさに台湾南部の排骨飯を開拓したとも言える店なので、食べるのであればぜひ高雄の本店に来てください!

店名:正忠排骨飯
台湾全土に30数店展開。高雄・台南・屏東・台中・桃園に店があります。

寄稿者情報

ミルクフィッシャー

高雄出身、現在京都在住、OL兼近江の嫁。マイブームは阪神タイガース藤浪選手。

滋賀県出身、旅行会社に勤務。一番好きな台湾の食べものは虱目魚(サバヒー)。台湾に行くなら断然食べ物が美味しい高雄がおすすめ!

コメント

*
*
* (公開されません)

Return Top